看板はお店の顔であると同時に、板に店名を塗料で書いても十分な効果が期待できます。
一般的には看板製作会社に制作してもらうことを考えますが、実は、自作することもできます。
店舗に合うイメージを自分で描きたい場合は自作することもおすすめで、こだわりと熱意が溢れる看板を作ることができるでしょう。
今回は、看板を自作する際に適した素材や制作ポイント、業者に依頼する場合とどちらが良いのか、メリット・デメリットとともに紹介していきます。
自作看板に適した素材と道具
はじめに、自作看板に適した素材と準備しておきたい道具をチェックしていきます。
用途や設置場所により適した素材が異なり、主な素材としては木材、スチール、ステンレス、アルミ、アクリル板などの素材が挙げられますが、自作に適した素材からチェックしていきましょう。
屋内用の看板なら木材が加工しやすい
屋内用の看板を作るなら、木材が最も適しています。木材は、ほかの素材に比べて自作で加工しやすく、DIYが初めての方にも扱いやすい素材です。
また、学生のころに図工や技術などで触れる機会があるほか、塗料の使い方により木材を感じさせない仕上がりにできるメリットがあります。
屋外用の看板ならアクリル板がおすすめ
屋外用の看板は、耐水性や耐候性が必要になることや、屋外に出しっぱなしになっても安心できるという観点からアクリル板が適しています。
アクリル板は、屋外用の保護塗料を塗布することで耐水性や耐候性を持たせることができ、ステンレスやアルミなどの金属よりも扱いやすいことがメリットです。
また、金属の看板よりも軽いので、悪天候で屋内にしまいたいときも比較的持ち運びしやすいこともポイントでしょう。
看板を自作する際の道具
看板を自作するときに用意しておきた道具として、次のようなものが挙げられます。
<看板を自作する際の道具>
- 看板となる素材
- マスキングテープ
- スプレー塗料・ペンキ類
- 普通紙
- カッター
- 古新聞紙やいらない段ボール
- ピンセット
- その他、必要に応じて下塗り塗料やデザイン印刷用のプリンタ、のり、設置用の釘や接着剤類など
看板を自作する際の大まかな流れ
看板を自作するときは、看板のデザインから着手します。キャラクターやロゴを入れるかどうか、文字だけにするかなどいくつか候補を作成しておくとイメージも膨らみやすいです。
ここでは、看板を自作する大まかな流れをチェックしていきましょう。
1、デザインを決める
看板のデザインを決める際は、後々、デザインを印刷して切り抜くことを考えて、あまり複雑なものは避けることがおすすめです。
画数が多い漢字や入り組んだロゴマークなどは、切り抜きにくくイメージ通りにいかないケースもあります。
手書き・パソコンなどを使ったデザインのどちらでもOK、看板の大きさに合わせて普通紙に印刷できるよう調整します。
配色まで決めたら基盤の大きさに合うように印刷しておきましょう。DIYが初めての方は失敗に備えて複数枚印刷しておくと安心です。
2、マスキングテープとデザイン紙を貼る
基盤全体に隙間なく、空気が入らないようにマスキングテープを貼ります。
マスキングテープの上からデザイン紙をのりで貼り付けて固定します。このとき使用するのりは、一般的な事務用のものでも問題ありませんが、スプレータイプだと便利です。
3、デザインに合わせてカッターでデザイン紙をカットする
貼り付けたデザイン紙の文字やロゴマークなどを、着色する部分のみ切り抜いていきます。
すべての切り込み作業が終わってからマスキングテープごと剥がしていきましょう。
ここでのポイントは、少しずつ剥がすのではなくすべての切り込みが終わってから剥がすことです。
また、剥がした部分に着色するので、切り込み線にゆらぎがないように気を付けましょう。
4、スプレーなど塗料で着色して仕上げる
切り込み部分をすべて剥がしたあとは、スプレーなどで着色していきます。このとき、看板の基盤の周囲が色づくことを避けるために、色飛びしそうな範囲に古新聞紙やいらない段ボールなどを敷いておきましょう。
文字やマークごとに色を変える場合は、着色しない部分を新聞紙で覆うなど余分な色がつかないよう工夫してくださいね。
看板全体の着色が終わり完全に乾燥させたら、基盤全体のマスキングテープと残ったデザイン紙を剥がして出来上がりです。
看板は自作するのと業者に依頼するのとどちらが良いのか
看板はDIYで自作することができますが、業者に依頼する場合とどちらが良いのでしょうか。
自作する際はデザインから道具の準備まですべて自分で行うことや、失敗することも考えられますね。
手間暇や予算の関係で自作するか迷うときは、看板を自作する際のメリット・デメリットをチェックして再度検討してみると良いでしょう。
看板を自作するメリット
看板を自作する際は、オリジナリティあふれる個性的な看板を作ることができます。また、自分の思った通りの手作り感も演出することができます。
また、サイズや使用する素材によっては業者に依頼するよりも安く作れることもあり、予算を抑えたい場合にも良い方法です。
看板を自作するデメリット
神庭を自作するにあたり、DIY経験が少ない方は難しく感じることや、失敗を重ねる恐れがあります。
また、イメージ通りに仕上がらず、結局廃棄処分になることも考えられるでしょう。
素材や道具を自分で一から準備する都合から、終わって見れば業者に依頼するよりも高くつくこともあります。
店舗のイメージに合わせた看板づくりをするのがベスト
看板は、自作する方法と業者に制作依頼する方法があり、どちらにもメリット・デメリットがあります。
自作はDIY経験がない・慣れないうちは難しく感じるでしょうし、業者に依頼する場合は制作料金が自作より高くなることもあります。
その一方で、DIYが得意な方なら自作の方が安く、イメージ通りに仕上げることができ、業者に依頼した場合はプロクオリティの看板を制作できるメリットがあります。
また、自作か業者に依頼するか迷っている場合は、費用の比較をするのも良い方法です。
例えば、自作なら用意するものの総額、業者には見積もりを出してもらい、費用を比較することができます。
下請け業者なしの工場制作のため中間マージンもカットできることが強みです。
看板づくりを検討している方は、ぜひ、店舗に合った種類・デザインを選択できるよう、自作と業者依頼の両方を比較することをおすすめします。